商品開発は時代の先を走らなければいけない でもそこに落とし穴が待っている~デジカメの場合~

商品開発は時代の先を走らなければいけない でもそこに落とし穴が待っている~デジカメの場合~

今日は仕事関係の記事を書きます

まず最初にこのカメラを見てください
これはオリンパスが2004年に発売したミューミニデジタルというコンパクトカメラです
かわいいカメラですよね

そしてこのカメラについて、テクニカルライターが書いた記事がありましたので引用します

これは売れるかも! 斬新なフォルムに手堅い機能
“大画面液晶でスリム”というのが、売れるコンパクトデジカメのトレンドだ。
そんな中で、ちょっと変わった機軸を打ち出してきたのが、オリンパスμ-mini DIGITAL(ミューミニデジタル)だ。最近のコンパクトデジカメとしては、決して“スリム”でも“大画面”でもないし、ズームも光学2倍、画素数も4メガピクセルと、最新鋭モデルよりも1ランク落ちるスペックだ。しかし、μ-mini DIGITALを初めて見たとき、「これは売れる!」とボクは直感した。“しずく”をイメージしたというこれまでにない斬新なフォルム、これまでとは違った価値観を創造できそうな予感がひしひしと感じられる

一般の人の感想も、「カッコイイ」「おしゃれ」「かわいい」「欲しい」でした

しかし、オリンパスによるとこのカメラは思ったほど売れなかったそうです

売れなかった理由
ボクなりに考えた売れなかった理由を書いてみます

プロダクトマネージメント理論に「プロダクトコーン理論」というものがあります
一言でいうと商品を売りたいならば市場成長に従って 規格→ベネフィット→エッセンスの順番で訴求するべし というものです
規格とは商品スペックのことで、ベネフィットとはその商品を使って生活者が何をトクするかということで、エッセンスは商品イメージのことです かっこいいとかおしゃれとかそういうことです

これをカメラ市場に当てはめてみると、2004年当時はまだカメラの機能性能の過渡期でした
プロダクトコーン理論でいうところのまだ”規格”の段階です
カメラの画素数はいくつか、背面液晶の大きさは、電池寿命はなど商品スペックが重要でした

その時代に、いきなりプロダクトコーンでいうところの、エッセンス勝負の商品を投入してしまったのです
(金属外装でこのフォルムを達成するのは大変だったと思います)

規格からベネフィットの段階を飛ばしてエッセンスまで行ってしまいました
「カッコイイ」「かわいい」「おしゃれ」で売ろうとしたのです

その結果このカメラはキャズム理論でいうところのイノベーター層とアーリーアダプター層にしか売れませんでした


具体的には、モデルや芸能人は買いましたが一般の人には売れませんでした
ボクも「欲しい」と言ったものの買いませんでした

商品開発は難しい
商品開発は、時代に遅れてはいけない、時代の先を予測して走らないといけない。でも先に行きすぎてもいけない。
商品開発は難しいです

(おわり)

 

 

 

 

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